「離乳食」と「食」がついていますが、あくまでもおっぱいから、食事をとることへの練習段階です。
赤ちゃんの生活からみて、離乳食そのもので栄養をとるものではないので、
おっぱいやミルクと併用して少しずつ離乳していきます。
つまり、食べないからと言って、栄養が取れないとか、体重が増えないとか、
そのような事に直接つながるようなことではないので、安心してください。
「食べる」ということは「生きる」ということです。
「生きる」とは、子どもが主体です。
「生きさせられている」とは言いませんよね。
だから「食べる」というのは「食べさせられる」ということではなく
あくまでも、自主的な行動なのです。
「食べること」と向き合う姿勢は、その子の生き方に反映されるともいわれるぐらいです。
大事なことは、子どもが主体なのです。
食事は子供のためのものであって、大人の満足ではないのです。
「食事の場面はコミュニケーションの場」
コミュニケーションって、
「私の思いと、あなたの思いは同じなはず。だから私の言うとおりにしてくれたら・・」
では、絶対に育ちません。
「私は私、あなたではない私がいて、その私が大切にされて、私の思いも聞いてもらえる」という関係の下ではじめて育つものです。
「食事」でも同じです。
最初は大人主導で「もぐもぐ」と口を動かして見せたとしても、
赤ちゃん本人が、「いらない」という日もあります。
赤ちゃんの意思の表れです。
食事の場でこそ、濃厚なコミュニケーションがとれます。
食べ物を見る、嗅ぐ、温度、感触、大人の言葉を聞く、
と五感をフルに使える時間。
そんな一日に何回もあるこの時間を大切にしたいものです。
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